こんにちは。今日は最近(というか数年前から)話題のTailscaleというサービスについて紹介していきます!
この記事で分かること
- Tailscaleとはどんなサービスか
- サービスの仕組み
- 導入するメリット
- どんな人におすすめか
- 料金形態
Tailscaleとは
Tailscaleとはカナダのトロントに本社を置く企業「Tailscale Inc.」が提供している自分の持っているデバイスを世界中のどこからでも安全にアクセスするためのVPNサービスです。オープンソースのWireGuardプロトコルで安全なP2Pネットワークを構築することができます。日本企業だとフリマアプリで有名なメルカリも導入しています。
Tailscaleを導入するメリット
従来のVPNはいわゆる中央集権型でサーバーを経由して通信していました。そのため地理的にはほぼ同じ場所にいるデバイス間でもわざわざサーバーと通信する必要性があるためスピードが遅いのがデメリットでした。
しかしTailscaleはTailnetという分散型のネットワークを構築し、各デバイス同士が通信します。それによって高速かつ信頼性の高いネットワークを実現します。
どんな人・会社におすすめか
ここまでTailscaleの仕組みやメリットを解説してきました。
これらを踏まえたうえでTailscaleは次のような方にお勧めです。
従来のVPNの管理を楽にしたい中小企業
先ほど説明した通り、従来のVPNは遅い上管理コストが膨大です。
そのためTailscaleを導入すると簡単な操作でVPNを構築でき、自宅やカフェからでも安全にアクセスすることができます。テレワークも簡単に実現できます。
部署やチームによってアクセス権限をきめ細やかに設定したい大企業
Tailscaleでは「ACL (=Access Control List)」という機能を利用してグループやユーザー単位できめ細やかにアクセス権限を設定できます。
また、Tailscaleはメールアドレスで登録することが出来ず、基本的にはGoogleやMicrosoftなどの外部のIDプロバイダーを用いて登録するので、EntraIDのグループをもとにアクセス権限を設定することも可能です。
Tailscaleの料金形態
TailscaleはPersonalプラン、Starterプラン、Premiumプラン、Enterpriseプランの4種類があります。今回はEnterpriseプラン以外の3プランをご紹介します。
Personalプラン
- 料金 無料
- ユーザー数 3人まで
- デバイス数 100デバイスまで
Personalプランはその名の通り個人向けプランでほとんどの機能を使うことが出来ます。
無料なのに100デバイスまで無料なのはとてもありがたいです。
Starterプラン
- 料金 $6 / 1ユーザー
- ユーザー数 無制限
- デバイス数 100デバイス + 一人当たり10デバイス
StarterプランはPersonalプランの法人版のようなものですが、Tailscale SSHやTailscale Funnelといった一部機能が利用できません。そのためそれらの機能が使いたいのであればさらに上のPremiumプランを利用する必要があります。
Premiumプラン
- 料金 $18 / 1ユーザー
- ユーザー数 無制限
- デバイス数 100デバイス + 一人当たり20デバイス
PremiumプランはStarterプランで使えないTailscale SSHやTailscale Funnelなどの機能も使えるプランです。また、MDMポリシーを使うことが出来たり優先サポートを受けることが出来ます。
最後に
今回はTailscaleの利用用途や料金形態をご紹介しました。
次回はTailscaleの登録方法と基本的な使い方をご紹介します。
最後までお読みいただきありがとうございました。
情報引用元
- What is Tailscale
https://tailscale.com/kb/1151/what-is-tailscale - Press
https://tailscale.com/press
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